Cドライブの丸ごとバックアップ

Cドライブを丸ごとバックアップしておけば起動不能になっても、個人データはもちろん、OSやアプリ、設定などを丸ごと復元できる。

起動不能時の主役の「回復ドライブ」はOSしかバックアップしないが、OS丸ごとの手法はストレージ全体を対象にする。

 

なお、Windows には「バックアップと復元」という丸ごとバックアップ機能もあるが、マイクロソフトは10以降での利用を非推奨としている。

 

手順

1.必要なものを用意する

  • 専用のフリーソフト: EaseUS Todo Backup Free
  • バックアップ用の外付けストレージ: Cドライブ使用量の2倍くらいの容量が望ましい
  • 起動用の USB メモリー: 350MB 以上。データは全て消える

2.バックアップの実行と起動用USBメモリーの作成

  • アプリでまず完全(フル)バックアップを実行する
  • あとは週に1回など定期的に自動でバックアップされるようにスケジュールを作成する。
  • 復元に使用する起動用 USB メモリーを作成しておく

3.起動不能になったとき

  • 起動不能になった場合は、起動用 USB メモリーから起動する。
  • アプリ(EaseUS Todo Backup)が起動するので、バックアップから復元する

1.定番のフリーソフトをインストールする

backup04:EaseUSの公式サイトから、最新のインストーラーをダウンロードする
backup04:EaseUSの公式サイトから、最新のインストーラーをダウンロードする
  1. EaseUSの公式サイトにアクセスする(
  2. 無料ダウンロード」ボタンをクリックする()。
backup05:ダウンロードされたファイルをダブルクリックすると、インストーラーが起動する
backup05:ダウンロードされたファイルをダブルクリックすると、インストーラーが起動する
  1. 「ダウンロード」フォルダーに保存された「インストーラー」をダブルクリックする(
  2. EaseUS Todo Backup インストーラー」が起動するので、「今すぐインストールする」をクリックする()。
backup06:
backup06:
  1. インストーラーは、アプリ本体の「ダウンロード」続いて「インストール」と進む()。
backup07:アプリのインストールが完了する
backup07:アプリのインストールが完了する
  1. インストールが完了する。
  2. 続けてバックアップを取るために「今すぐ始める」をクリックする()。

初回のバックアップを実行する

backup08:「バックアップを作成」ボタンをクリックする
backup08:「バックアップを作成」ボタンをクリックする
  1. アプリのメイン画面で「バックアップを作成」を選ぶ()。
backup09:バック亜プする対象として「ディスク」を選ぶ(⑧)。
backup09:バック亜プする対象として「ディスク」を選ぶ(⑧)。
  1. バックアップする対象を選択する画面では、「ディスク」を選ぶ()。


    ディスクバックアップは個別のファイルやデータの保護に適しており、データの選択的な復元を可能にします。

    一方、システムバックアップはコンピュータ全体のシステムとデータを完全にバックアップし、大規模なシステムの災害復旧に使用される。
backup10:内蔵ドライブである「Windows C」ドライブを選択する
backup10:内蔵ドライブである「Windows C」ドライブを選択する
  1. 内蔵ドライブである「Windows C:(NTFS)」、あるいはPCによっては「C:(NTFS)」などと表示されるフォルダーが存在するハードディスク(この図では「ハードディスク0(238.47GB,ベーシック,GPT)」)を選択()し、画面下の「OK」をクリック()する。
backup11:バックアップの保存先を指定する
backup11:バックアップの保存先を指定する
  1. バックアップの保存先」の指定では、Dドライブの「My Backups」(D:\My Backups)を選択する()。


    1つの外付けドライブに複数のPC分のバックアップを保存する場合は、わかり易い保存先のファイル名、例えば(paso47-Backup)のようなフォルダーを作っておき、「バックアップの保存先」をクリックして、先の一覧表示から該当のフォルダーを選択することでも可だ。
backup12:バックアップの保存先で「ローカルドライブ」を選ぶ
backup12:バックアップの保存先で「ローカルドライブ」を選ぶ
  1. バックアップの保存先」の続きで、「ローカルドライブ」を選択する()。
backup13:バックアップ先のストレージフォルダを指定しOKを押す
backup13:バックアップ先のストレージフォルダを指定しOKを押す
  1. バックアップ先のストレージ(ここではDドライブ)を選択して()、画面下の「OK」をクリックする()。

    ※一つの外付けドライブを複数PCのバックアップとして使う場合は、あらかじめわかり易いフォルダー(例、Paso47-Backup)を追加しておき、ここでそのフォルダーを選択することも可だ。
backup14:「今すぐバックアップ」をクリックする
backup14:「今すぐバックアップ」をクリックする
  1. 今すぐバックアップ」をクリック()して、バックアップを開始する。
backup15:バックアップ進行中
backup15:バックアップ進行中
  1. バックアップが進行する。進行状況が表示()される。
backup16.gif
backup16:バックアップ完了
  1. バックアップ完了()。

    PCによって差はあるが、15~22分かかる。

バックアップのスケジュールを設定する

インストールされたバックアップアプリで今後も定期的にバックアップを取ることができる。

そのための(バックアップ)スケージュールを作っておく。

backup17-01.gif
backup17-01:スケジュール画面を呼び出す
  1. メイン画面左上の「スケジュールがありません」をクリック、または左下の「オプション」からスケジュールの設定画面を呼びだす。
backup17:バックアップのスケジュールをする
backup17:バックアップのスケジュールをする
  1. スケジュールの設定画面が表示される。
    週に1回増分バックアップを行い、月に1回ほど完全バックアップを行う場合:
    • 「毎週」を選択する(
    • 時間()と曜日を指定
    • バックアップ方法として「増分」を選ぶ(
    • 「フルバックアップを実施、「4」回のバックアップにつき」と設定する()。
  2. 画面下の「OK」をクリックする。
backup18:バックアップのスケジュールが設定された
backup18:バックアップのスケジュールが設定された
  1. メイン画面には、設定されたバックアップスケジュールが表示される。

緊急時の起動用USBメモリーを作成する

起動不能となってもこのUSBメモリーからパソコンを起動してCドライブを復元するもの。

backup19:緊急時の起動用USBメモリーを作成する
backup19:緊急時の起動用USBメモリーを作成する
  1. 起動用ディスクにするUSBメモリーを接続してアプリを起動する。

  2. メイン画面右上の「ツール」から()「ブータブルディスクの作成」を選ぶ()。
backup20:起動ディスクとなるUSBメモリーを指定する
backup20:起動ディスクとなるUSBメモリーを指定する
  1. 「ブートディスクの場所」画面が開いたら、USBメモリーのアイコンをクリック()し、接続されたUSBから起動ディスクにするUSBメモリーを選んで()、「作成」を押す()。
backup21:ブータブルディスクの作成
backup21:ブータブルディスクの作成
  1. USBメモリーに「ISOを作成中」等と出て、進捗スライダーが動き出す。
  2. スライダーが100%まで行って止まる。この間、PCによる違いがあるが、約6分。
  3. 「完了」をクリック()して閉じる。

起動 USB メモリーを使用してCドライブを復元する

起動用USBメモリーを作成したら、実際にこれを使って起動できるかを確認する。

  1. 緊急事態が起き、作業前の状態に戻すとなった場合、「起動用USBメモリー」と「バックアップ」が保存されている外付けドライブを、PCに挿入する
  2. UEFIセットアップ(BIOS)を起動して、「起動用USBメモリー」を選択して起動ドライブに設定。設定を保存して再起動する。

    設定方法はパソコンによって異なる(Logoマークが出たら F2、あるいは F12 を押す、等)。
  3. USBメモリーからPCを起動できると「EaseUS Todo Backup Free」アプリが起動する。
  4. アプリ画面の左下に表示される「復元」をクリックする。
  5. バージョン情報」からバックアップのバージョンを選ぶ。バクアップした年月と時間が表示されるので最新版を選ぶ。
  6. 保存されている「内蔵ドライブ(ハードディスク0)」にチェックが入って表示される。これは保存している内容は「Cドライブ」のものであることを意味する。「次へ」を押す。
  7. 次に復元先として「ハードディスク0」にチェックが入っているのを確認し、画面下の「次へ」をクリックする。
  8. 復元先のドライブが上書きされる旨の確認画面が表示されるので「はい」を押し、この最終画面で「実行」をクリックすると復元が始まる。